Robert Cary Band
まさにヘッドライナーに相応しい人選。90年代のブルース・ムーブメントを盛り上げたコンテンポラリー・ブルースの第一人者、ロバート・クレイ。ソウルフルな歌声良し、モダンなギター良し。特にギターは多彩なフレーズを繰り出しシャープな切れが冴えるクレイ印の個性を持つ。ブルース一辺倒にならずサザン・ソウルやゴスペルもしなやかに取り込んだサウンドが特長。エリック・クラプトンも早くその才能を認めている。
1953年8月1日ジョージア州コロンバス生まれ。若き日のクレイは、ジミ・ヘンドリクスなどのロックに興味を持ち愛聴していたが、高校の学園祭に訪れたアルバート・コリンズの演奏に衝撃を受けた。それがきっかけでブルースに傾倒し自身のバンドを74年に結成。ライヴを重ね、腕を磨いた。
80年にトマト・レコードより「WHO’S BEEN
TALKIN’」でアルバム・デビュー。85年のアリゲーター制作の企画盤「SHOWDOWN」にてアルバート・コリンズ、ジョニー・コープランドと共演し初めてのグラミー賞を受賞している。自身のスタイルを徐所に確立させ、その一つの頂点を迎えたのが、86年の出世作「STRONG
PERSUADER」。メジャー・レーベルのMERCURYと契約しリリース、ミリオン・セラーを記録。同アルバム収録のシングル曲「SMOKING
GUN」もビルボード・シングル・チャートを駆け上がり、クレイの名を一躍全国区にした。続く88年の「DON’T
BE AFRAID OF THE DARK」共々グラミー賞を受賞している。エリック・クラプトンとの共演は86年の「JONEYMAN」、後に「24NIGHT」としてリリースされた90年のロンドン・アルバート・ホールでのブルース・セット公演などが残されている。
近年でもソウル寄りの「TAKE YOUR SHOES
OFF」(99年)、グラミー賞を受賞した「SHOULDA BEEN HOME」(01年)と充実作を残す。最新作は、06年発表の2枚組みライヴ・アルバム「LIVE
FROM ACROSS THE POND」。このアルバムは、長きに渡り活動を共にするバンドの面々との抜群の絡みで、久し振りの来日となる本公演での期待を高める傑作。「PHONE
BOOTH」、「BAD INFLUENCE」など、今聴いても瑞々しい感覚を覚える楽曲群は来日公演でも是非披露して欲しい。
Chris Thomas King
“自身の思う21世紀型のブルース”を追求するギタリスト、クリス・トーマス・キングが遂に日本の土を踏む。父親は、サザン・ブルースの名門、エクセロに録音を残すルイジアナ・スワンプ・ブルースの大御所、タビー・トーマス。64年10月14日ルイジアナ州バトンルージュ生まれ。スリム・ハーポ、ライトニン・スリムらルイジアナのブルースマンを聴いて育った。演奏経験をスタートさせたのは、父親の経営するクラブ“タビーズ・ブルース・ボックス”。
ブルース以外に影響を受けたのはマイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ジミ・ヘンドリクスなど革新的なミュージャン達。ブルースは、時代と共にソウル、ファンクなどを吸収し時代に対応して来た。その精神性を受け継ぎ、挑戦を続けている現代のエポック・メーキングな存在。88年にアーフリーよりアルバム「IN
THE BEGINNING」でデビュー。ブルースを進行形のリアルな音楽として昇華させた。ラップを取り込んだミクスチャー感覚に優れた95年「21ST
CENTURY BLUES FROM DA FOOD」、自身のレーベル、21ST CENTURY BLUESからの02年「DIRTY
SOUTH HIP HOP」の2枚は代表作と言える。
孤軍奮闘を続けていたクリス・トーマス・キングの名広げたのが、俳優として映画出演。00年にコーエン兄弟の作品「オー・ブラザー」にトミー・ジョンスン役で出演。楽曲を提供した同名映画のサウンドトラック(T-ボーン・バネットがプロデュース)がグラミー賞に輝いた。サウンドトラック盤に収録された面々によるライヴ・ツアーに参加しミュージシャン、クリス・トーマス・キングの活動もさらに活発化した。この活動から派生した00年のアルバム「LEGEND
OF TOMMY JOHNSON」をリリース。この作品では、アコースティックな路線という新しい持ち味を生み出した。04年にはマーティン・スコセッシが総監督を務めた【ザ・ブルース】シリーズに出演。ヴィム・ベンダース監督作品「ソウル・オブ・マン」でのブラインド・ウィリー・ジョンスン役を好演した。幅広い世代に知られる存在となったクリス。
現在では、ブルース・シーンに欠かせない代表的なアーティストの一人である。現時点での最新作は、06年「RISE」だが、本公演前には、新作「HOME」の発売も予定されている。まさに絶妙なタイミングでの来日公演だ。
ウシャコダ
今年デビュー30周年を迎えるウシャコダ。1978年ヤマハ主催「イースト・ウエスト」で最優秀グランプリを受賞、翌79年ワーナーパイオニアから1stアルバム「土一揆」をリリース、麦わら帽子の農作業姿が話題を集めた。80年2ndアルバム「パワフル・サラダ」を発表。遠藤賢司や三上寛の作品に参加したり、あのマディー・ウォータースのオープニングも務めた。82年には3rdアルバム「ソウル・トゥー・ユー」をリリース。岡林信康のレコーディングにも参加しジョイント・ツアーも行なった。84年渋谷LIVE
INNでのライブを最後に解散したが97年に復活、その後も定期的にライブ活動を行なっている。中心メンバーの藤井康一はソロ活動も多彩で、ウクレレ・アルバムをリリースしたり、牧伸二のアルバム・プロデュースやリトル・ジャイヴ・ボーイズなど多岐にわたり活躍している。
昨年3月には幻の名盤「Memphis Tennessee」(81年)と最新ライブ音源を含むニュー・アルバム「Memphis
Tennessee」をリリース、また今年3月には「ソウル・トゥー・ユー」も紙ジャケで復刻される。
伝説のウシャコダのライブが野音で新たなる伝説を生むだろう。
<メンバー>藤井康一(Vo)、中村智(G)、恵福浩司(B)、井野信司(Ds)ライオン・メリー(Key)鈴木正則(Tp)、藤井マー坊(Sax)
大西ユカリ
2000年、R&Bと歌謡曲の融合を表現すべく「大西ユカリと新世界」を結成。翌年、P-VINE
RECORDより1stアルバム「大西ユカリと新世界」を発売し、昭和歌謡ブームの火付け役となる。ショーアップしたライブで話題を呼び、伝説の「キャバレー・ナイト・フィーバー」なるイベントを大成功に導く。この頃からメディアへの露出が多くなり、2003年プロ野球サンヨーオールスターゲームで国歌斉唱の大役を果たす。年1枚ペースで発表したアルバムのうち、2005年発売の「昭和残唱」は第47回日本レコード大賞企画賞を受賞する。2007年には大沢たかお主演のミュージカル「ファントム」に準主役として出演。2009年1月、「大西ユカリと新世界」での活動を暫らく休止し、ソロ活動を開始。また2005年9月よりホームグラウンドである大阪新世界の通天閣歌謡劇場にてマンスリーライブを行い、現在も継続中である。
BLUES・SOUL・JAZZ・REGGAE、そして音頭(ONDO)のタンパク質をたっぷり摂った奴等(河内 博(ギター)/夢 ミノル(ドラムス)/森 扇背(ベース)/清水 武志(ピアノ)/エレファント酒井(サックス))と共にここ日比谷で全力投球いたします。 |